「外出や仕事が怖い」「理由もなく強い不安に襲われる」そんな状態が続き、「もしかしてパニック障害かも…」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
パニック障害は、性格だけが原因と思われがちですが、実は誰にでも起こり得る病気で、生活環境やストレスなども大きく関係しています。
本記事では、パニック障害になりやすい人の特徴を、性格面と環境面の両方からわかりやすく解説します。
パニック障害になりやすい人に多い性格や傾向
ここからは、パニック障害になりやすい人に見られやすい性格や考え方の傾向について紹介します。「当てはまるところがあるかも?」という視点で、無理のない範囲で読み進めてみてください。
不安を感じやすく先のことを考えすぎてしまう
不安や恐怖を感じやすく、「失敗してしまうかも」「ミスしたらどうしよう」と先のことを必要以上に深刻に考えてしまう人は、パニック障害になりやすい傾向があります。
実際にはまだ何も起きていないのに、ネガティブな想像が頭から離れず、悪い結果ばかり思い浮かべてしまうことも少なくありません。
そのような状態が続くことで、心身に強いストレスがかかりやすくなってしまうのです。
責任感が強く無理をしてしまう
「周りに迷惑をかけてはいけない」「弱音を吐いてはいけない」と考え、責任感が強すぎる人も、パニック障害になりやすいと言われています。
自分の辛さを後回しにしてでも仕事や人間関係を優先してしまうため、知らず知らずのうちにプレッシャーやストレスが積み重なってしまいます。その結果、精神的な負担が大きくなってしまうのでしょう。
完璧にやろうとして自分を追い込んでしまう
パニック障害になりやすい傾向にある人の性格として、完璧主義が挙げられるでしょう。
物事を徹底的かつ正確に行おうとするあまり、自分自身に大きな負担をかけてしまいます。その結果、ちょっとしたミスやうまくいかなかった部分だけに意識が向きやすくなり、「できなかったこと」ばかりを責めてしまうのです。
こうした状態が続くことで、いつの間にかストレスが蓄積してしまうことがあります。
こだわりが強く思いどおりにいかないと苦しくなってしまう
こだわりが強い人も、パニック障害になりやすい傾向があると言われています。
自分の中の「こうあるべき」という基準がはっきりしているため、思いがけない変化やトラブルが起きた時に、気持ちの切り替えが難しくなりがちです。
その結果、状況をコントロールできないことに強い不安や焦りを感じやすく、イライラや緊張が続いてしまいます。
常に心と身体が張り詰めた状態になると、パニック障害につながることもあります。
周りに気を遣いすぎて疲れてしまう
常に周囲に気を配り、相手のことを優先できる人も、パニック障害になりやすい傾向があります。
自分の辛さを後回しにして他人の相談にのったり、無理をしてでも期待に応えようとしたりすることで、気づかないうちに心の負担が蓄積していきます。また、本音や感情を抑え込んで「我慢すること」が当たり前となっている状態も、ストレスを大きくし、パニック障害の引き金となる場合があります。
以上のように、真面目で責任感が強く、優しい性格である人は、パニック障害になりやすい傾向があると考えられるでしょう。
性格だけじゃない|パニック障害の発症に関わる環境や体の要因
性格の傾向について解説してきましたが、パニック障害の発症には、生活環境や体調などの要因も関係しています。
ここからは、環境や身体の面からの影響について見ていきましょう。
強いストレスや環境の変化
ストレスそのものがパニック障害の直接の原因になるわけではありませんが、発症や悪化のきっかけとなることがあります。
仕事や育児の忙しさ、人間関係のトラブルなどによって緊張状態が続くと、いつの間にかストレスが蓄積していきます。
また、20~30代では、仕事上の責任が増えたり、結婚・出産などで生活環境が大きく変わったりする時期でもあり、こうしたライフスタイルの変化による負担が影響する場合もあります。
睡眠不足・過労
忙しさが続き、十分な睡眠がとれなかったり、体の疲れがたまったりしている状態も、パニック障害の発症に影響すると考えられています。
強い疲労が続くと自律神経のバランスが乱れやすくなり、心身が常に緊張した状態になります。また、生活リズムが不規則になることで、不調が重なることも。
そのため、できる範囲で睡眠時間を確保し、無理しすぎない生活を心がけることが大切です。
過去のつらい経験やトラウマ
事故や災害など、過去に強い恐怖や悲しみを伴う出来事を経験した場合、その記憶が心の傷となり、後になってパニック障害を引き起こすことがあります。
また、幼少期のネグレクトや大切な人との死別、対人関係での深い傷つき体験などがトラウマとなり、発症のきっかけになるケースも。
このようなつらい経験が長く心に残ることで強いストレスとなり、パニック障害のリスクが高まると考えられています。
家族の病歴や遺伝
パニック障害には遺伝的な要因も関係すると考えられており、家族にパニック障害の人がいる場合、発症リスクがやや高くなる傾向があります。
ただし、原因となる特定の遺伝子がはっきりしているわけではなく、遺伝よりも生活環境やストレスなどの影響のほうが大きいとされています。
そのため、家族にパニック障害の人がいるからといって、必ずしも自分も発症するわけではありません。
パニック障害は、遺伝と環境の両方が関係する、誰にでも起こりうる病気だと言えるでしょう。
パニック障害を引き起こすメカニズム
パニック障害は、どのような仕組みで起こるのでしょうか。
ここでは、パニック発作が起こる流れを場面ごとにわかりやすく解説します。
電車や人混みが怖い
パニック障害は、電車内や人混みなどの逃げ場のないと感じやすい場所で起こることが多いとされています。
電車内は閉ざされた空間であり、自分の意思で簡単に離れることができません。特に混雑していると、体を自由に動かせず、空気のこもりやすさも不安を強めます。
このように、「逃げられない」と感じる状況が強い不安を引き起こし、それがきっかけとなってパニック発作が生じることがあります。
発作が起きたらどうしようという予期不安
予期不安とは、「不安の不安」とも言える状態のことです。
「また発作が起きたらどうしよう」という思いがさらなる強い不安を生み出し、悪循環に陥ってしまいます。
この予期不安が長く続くことで心身が常に緊張した状態となり、発作そのものよりも大きなストレスとなって、結果的にパニック発作を引き起こすことがあります。
会社に迷惑をかけてしまう罪悪感
パニック障害を抱えていることで思うように働けず、「会社に迷惑をかけているのではないか」と強い罪悪感を抱いてしまう人も少なくありません。
こうした自責の念は大きなストレスとなり、心身を常に緊張させてしまいます。
その結果、不安が高まり、罪悪感や自己否定の気持ちが引き金となって、パニック発作が起こりやすくなるケースがあります。
休職・退職後の将来が不安
働けず、この先の生活は大丈夫だろうかという不安や恐れも、パニック発作のきっかけになることがあります。
休職や退職後、将来への不安を常に抱えていると神経が緊張した状態が続くため、知らぬ間にストレスがたまってしまいます。
「このままではいけない」「早く働かなければ」と思えば思うほど不安が強まり、その緊張が高まった結果、パニック発作が起こりやすくなるのです。
パニック障害のある方にとってB型事業所という選択肢
パニック障害のある方にとって、フルタイムで働くことは大きな負担に感じるかもしれません。しかし、社会復帰の選択肢のひとつとして、無理のないペースで働ける「就労継続支援B型事業所」があります。
ここでは、その魅力について紹介します。
体調優先で通え、作業時間やペースを相談できる
自分の体調や心の状態を優先しながら、自分のペースで働くことができます。
作業時間やペースは相談できるので、生活リズムに合わせた通所が可能。無理のない環境のため、心理的な負担も軽減されるでしょう。
発作や不安への理解がある
利用者それぞれの特性やニーズに応じた支援が行われるため、パニック発作や病気への不安に理解のある環境です。
がんばりが報酬につながることで、働くことの意義や自信も感じやすくなります。
その結果、安心して通所でき、少しずつ心の回復にもつながっていくでしょう。
「社会とつながり続ける」場所である
B型事業所は作業を行うだけでなく、「社会とつながる」場でもあります。
利用者同士やスタッフとのコミュニケーションを通じて、人と関わりを持つことができ、孤立感の軽減にもつながるでしょう。また、こうした関わりは自己肯定感を高めるきっかけにもなるため、B型事業所は社会とのつながりを保つための大切な場と言えます。
ひとりで悩まずまずは相談を
パニック障害は、生まれ持った性格だけでなく、環境や体調も大きく影響します。そのため、誰しも発症する可能性がある病気と言えます。
「仕事や外出が怖い」「パニック障害かもしれない」と感じているなら、ひとりで抱え込まず、まずはB型事業所や身近な人に相談してみましょう。
悩みを言葉にして誰かに聞いてもらうだけでも、心が少し軽くなることがあります。
今は休むことも、回復に向けた大切な一歩です。
無理をせず、家族や支援者に頼りながら、自分のペースで進んでいきましょう。
支援機関としておすすめなのが、「ケイエスガード」です。ケイエスガードは、仕事探しのサポートを看板に掲げる就労移行支援事業所です。
得意を活かす就労サポートを得意としており、IT系のプログラムが充実しています。
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