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ASD(自閉スペクトラム)とは?どんな症状かわかりやすく解説

ASDとは?

ASDは英語で「Autism Spectrum Disorder」と言い、その頭文字を取っています。

日本語では自閉スペクトラム症と言います。

ASDは医学的にも解明されていない部分がたくさんありますが、生まれつきの脳機能障害と考えられています。

ASDセルフチェック

もしかしたら私ASDかも知れないと思っている方は、下記の質問にいくつ当てはまるか考えてみてください。

  • 曖昧なことが理解できない
  • コミュニケーションが苦手
  • 物事にこだわりがある
  • 音や匂いを不快に感じやすい
  • スケジュールを立てるのが苦手
  • 口頭で説明されても理解できない
  • 感想が言えない
  • 細かい作業が苦手

複数当てはまっていれば、ASDの可能性があります。

もし、生活していくうえで困っている、仕事が続かない等あれば、病院で診察や検査を受けてみることも検討してみてください。

ASDの症状・傾向

一見すると障害があるようには見えないASDですが、生きづらさを感じる症状や傾向がいくつかあります。

それらを次項で見ていきますが、ASDだからといって全てが当てはまるというわけではありません。

風邪の症状でも、喉から痛くなってくる人や鼻詰まりから始まる人がいます。

同じように、ASDも人によって症状が異なってきます。

今回、それぞれの症状や傾向に対して、簡単な対策もお伝えしています。

ぜひ最後までご覧ください。

曖昧なことの理解が難しい

適当によろしく

2~3個買ってきて

と言われると困ってしまいませんか?

適当にってどういうこと?

2個なの? 3個なの?

と頭の中で考えてしまい、悩んでしまいます。

ASDではない人は、こういった状況でも適切な判断が可能ですが、ASDの人にとっては、とても難しい状況です。

【対策】

「2~3個買ってきて」と言われた時には、「3個で良いですか?」と聞くことが出来ると解決できるかもしれません。

出来るだけ自分で物事を具体化していけると良いですね。

コミュニケーションが苦手

上記の「曖昧なことの理解が難しい」にも繋がりますが、様々な要因によって人とのコミュニケーションを苦手とするASDの方が多くいます。

  • 目が合わせられない
  • 冗談がわからない
  • 空気が読めない
  • 暗黙の了解が理解できない
  • 相手の気持ちがわからない

このように感じていませんか?

コミュニケーションは瞬時の判断の連続です。

わからないことが多いとコミュニケーションが難しくなってしまいます。

【対策】

「〇〇と言われた時には、〇〇と返す」というようなコミュニケーションの一定の型が身につけられると瞬時に判断しなければいけないことが減るので、コミュニケーションに対する苦手意識も減少します。

これは、SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)で身につけていくことも出来ます。

SSTはケイエスガードでも実施していますので、詳細を聞いてみたい方は問い合わせてみてくださいね。

こだわりが強い

ASDの方は、こだわりが強い人が多いことでも知られています。

筆者の経験上では、電車に強いこだわりを持っている方が多くいらっしゃいました。

単純に電車好きというだけなら良いのですが、日常の中にもたくさんのこだわりが出てくると生活がしづらくなってきてしまいます。

  • 毎日同じ服を着る
  • 食べる順番などのマイルールがある
  • 自分が一番じゃないと気がすまない
  • 何度も同じ行動をする

などが、日常生活でのこだわりの例です。

また自分が好きなことの話を相手に一方的に話してしまうこともあります。

そうなると人間関係もうまく築けない可能性も出てきます。

【対策】

見通しが立てられると、こだわりの行動から切り替えられることがあります。

事前にスケジュールを立てておくことが大切です。

逆にひとつのことに、こだわり集中して取り組めることがあるのであれば、それはあなたの強みになります。ぜひ伸ばしていってあげてください。

感覚過敏

ASDの方の中には五感がとても敏感な人がいます。

よく知られているのは、聴覚過敏です。

聴覚過敏は人よりも聴覚が敏感になっていることで、音が不快に感じることです。

特定の音が苦手だったり、騒がしい場所が苦手だったりします。

黒板を爪で引っ掻いて「キィー」という音を出されると不快に感じる方が多いように思います。

聴覚過敏の方は黒板を引っ掻く音以外でもあのような不快感を感じるようです。

【対策】

不快と感じる特定の音が発生しやすい場所では、イヤホン、ヘッドホンやイヤーマフなどを装着し、聞こえないようにすることで対策することが出来ます。

今はBluetooth接続の小型のイヤホンもありますので、目立たずに音をシャットアウト出来ます。

先を見通すのが苦手

ASDの方は、時間感覚が薄いと言われています。

そのため時間通りに行動が出来ないことも多々あります。

15分後に自宅を出るけど、準備には5分もあれば十分だろうと考えますが、実際には準備に30分もかかったなんてこともあります。

また、通常は約束の時間に間に合うには自宅を何時に出なければと逆算して考えることが出来ますが、ASDの方はこういった段取りも苦手としています。

【対策】

スケジュールアプリなどに予定を入れていたとしても、その時間に向けて行動することが困難なためスケジュールアプリでは対策不十分になることもあります。

そこで、おすすめするのがカウントダウン型のアプリです。

予定を設定すると「〇〇の予定まで後〇日」と日数をカウントダウンしてくれるものや、時間をカウントダウンしてくれるアプリもあります。

時間のカウントダウンは、最初からインストールされているスマートフォンもあるので、一度確認してみてください。

予定変更が苦手

先ほど先を見通すことが苦手と書きました。

でも、それは予定が決まっていると安心できるという側面もあります。

しかし、その予定が突然変更になったらどうでしょう。

ASDの方は突然眼の前が真っ暗になったように感じてパニックになってしまうこともあります。

【対策】

全てが予定通りに進めば、どれほど楽だろうかと筆者も思います。

しかし、現実は予定通りに進むことは多くないというのが現実です……。

対策としては、予め遅れた時の予定も組んでおくことです。

5分遅れて、予定していた電車に乗れないのであれば、次の電車も確認しておくことが大切です。

予定変更になったとしても、それを予め想定しておき、見通しが立てられている状態が維持できればパニックにならずに済みます。

口頭で説明されても理解できない

ASDの方は曖昧な表現が理解できなかったりするので、口頭で説明されても理解が難しいことが多々あります。

障害のない人でも聴覚優位や視覚優位と言われ、どこからの情報が最も頭に入ってきやすいかというタイプがあります。

聴覚優位は音や言葉など耳から情報が入ってきた方が理解しやすいタイプ。

視覚優位は文字やイラストなど視覚から入ってくる情報の方が理解しやすいタイプです。

ASDの方は特に視覚優位が多いと言われています。

【対策】

できるだけ文章や図、イラストで説明してもらえると理解しやすいことが多くあります。

特に仕事においては、口頭で説明された時は「文書でもいただけると助かります」と一言伝えられるとトラブルを避けられます。

細かい作業が苦手

ASDの方はそれぞれの感覚を脳で統合する力が弱く、細かい作業や運動を苦手とします。

例えば、ビーズを指先でつまんで、箱に入れる作業があったとします。

一見簡単そうに見えますが、これを分解していくとこんな感じになります。

  1. ビーズを目で確認する
  2. ビーズを見ながら手先をビーズに向けて動かす
  3. ビーズをつまむ
  4. ビーズをちょうど良い強さでつまみ続ける
  5. そのまま箱まで腕を動かす
  6. 箱の上で指を離す

視覚や触覚、力の強さなど実は複数のことを同時にこなしていることがわかります。

これらを人間の脳は感覚統合することで実現しているのです。

訓練することで能力を向上させることは可能ですが、そもそも脳の機能障害であるため限界があることも確かです。

【対策】

ASDといえど、どの程度細かい作業が苦手かは人によります。

しかし、誰にでも得手不得手はあるものです。

無理に克服しようとせず、苦手なものは避けたって大丈夫です。

感想が言えない

筆者も小学生の時に読書感想文を書くことは、とても苦手でした。

何を書けばいいのかわからないんですよね。

感想には答えがなく、曖昧なものであるため、ASDの方にとっては答えのないことを考えることは特に難しく感じます。

学校では、答えのあることをしますが、社会に出るとほとんどのことに答えはありません。

学生時代問題がなかったとしても社会人になってから支障が出て、ASDと診断される方も少なくありません。

【対策】

感想を求められる場合にもコミュニケーション同様に一定の型があると対処しやすいです。

仕事においては、答えのないこともたくさんありますが、例えば会社にマニュアルを用意してもらうなど、出来るだけ具体的に方法・手順がわかるようにしていくことで苦労せずに働き続けることが出来るかもしれません。

自分の特性や傾向を知ろう

今まで、話してきた内容が複数当てはまってもASDと診断されるかどうかはわかりません。

ASDと診断はできないけど、その傾向はあるということで軽度発達障害と言われることもあります。

大切なのは、診断名ではなく、自分にどういった特性や傾向があるかを知ることです。

それがわかれば、対策していけます。

周りに協力してもらったり、助けてもらわなければいけないこともあります。

でも、それは恥ずかしいことじゃありません。

人間は誰しも、一人では生きていけません。

人は皆、誰かに支えられて生きています。

自分が苦手なところは、うまく他の人に甘えられるようにしましょうね。

ケイエスガードでも相談お受けしています

「ASDかもしれない」

「仕事が続かない」

そのように感じているのであれば、一度ケイエスガードにご相談ください。

ケイエスガードでは、障害や病気のある方の就労支援をしています。

障害があるかどうかわからなくても、そこから一緒に考えていきますので、お気楽にご連絡ください。

ケイエスガードでは障がいをお持ちの方を対象に就労移行支援を行っております。

川崎で就労移行支援をお考えならトップページからご覧ください。

監修者

片桐 隆弘

片桐 隆弘

10年以上福祉に携わっています。
その経験を生かし、このサイトでは記事監修を務めています。
【免許・資格】
ホームヘルパー2級
社会福祉士
精神保健福祉士
サービス管理責任者基礎研修
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