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8050問題への対策とは?現状や原因についてもわかりやすく解説!

昨今は引きこもりが長期化することで、8050問題や7040問題が深刻化しています。中高年の引きこもりを抱える家庭では、8050問題などの社会問題に深い関心を抱いている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、8050問題および7040問題の現状や原因、対策について解説します。現在8050問題で悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

8050問題や7040問題の現状とは?

8050問題とは、子どもの引きこもりが長期化して80代の親が50代の子どもの生活を支える家庭が増えている社会問題のことです。8050問題の他にも、70代の親が40代の子どもの生活を支える7040問題もあります。

ここでは、8050問題や7040問題の現状について詳しく解説します。

40代・50代の親と同居する非就業者の増加

40代・50代の親と同居する非就業者の数は次のとおりです。

出典:~地域包括支援センターにおける「8050」事例への対応に関する調査~報告書

親と同居する仕事をもたない人は、51.9万人だった2005年に比べると、2015年には77.3万人へと約1.5倍に増加しています。

2005年の51.9万人から2010年の67.5万人、2015年は77.3万人と増加傾向にあるため、2022年現在は、さらに増加している可能性も。7040問題や8050問題に悩んでいる家族が増加していると考えられます。

40歳から64歳までの引きこもりは61.3万人

8050問題は子供の引きこもりが長期化することでおこります。40歳から64歳までの引きこもりは61.3万人と推計されていて、8050問題の深刻さがうかがえます。

また40歳以上になると、引きこもりが長期化する傾向にある点も8050問題を助長すると考えられます。内閣府の調査によると、40~64歳の引きこもりになってからの期間は次のとおりです。

出典:長期化するひきこもりの実態|内閣府

40~64歳の場合、7年以上引きこもる人が半分近くに及びます。引きこもりが長期化することで、親が高齢になり8050問題が深刻化します。

40歳や50歳以降に引きこもる人も多い

引きこもりは若年者に起こると思われがちですが、40歳や50歳以降から引きこもる人もいます。内閣府によると、40~64歳の人が初めて引きこもりになった年齢は次のとおりです。

出典:長期化するひきこもりの実態|内閣府

半数以上が40歳以降に引きこもりになったと答えています。そのため、7040問題や8050問題は、若年層の引きこもりの長期化だけではなく、40歳以降からの引きこもりの影響もあると考えられます。

大人が引きこもりになる主な原因は、仕事につけなかったり、続けられなかったりすることです。

そのため7040問題や8050問題を解決するためには、中高年の就職を支援して社会復帰を促進することも重要といえるでしょう。次に、8050問題の原因を詳しく解説します。

8050問題の原因

8050問題の原因は次のとおりです。

  • 仕事の挫折やリストラ
  • 発達障害による生きづらさ
  • 家族で問題を抱え込んでしまうこと
  • 日本の社会的風土

それぞれについて詳しく解説します。

仕事の挫折やリストラ

仕事上の人間関係の悪化や上司からのハラスメントが原因で挫折したり、失職したりして引きこもってしまうことがあります。

仕事の挫折から立ち直れずに、引きこもりが長期化して、8050問題に発展。内閣府の調査でも退職がきっかけで引きこもりになったと回答した人が最も多い結果でした。(参考:長期化するひきこもりの実態|内閣府

また令和2年の労働安全衛生調査(実態調査)によると、仕事でストレスを感じると答えた人が半数以上に。さらに仕事上の対人関係でストレスを感じる人は、40代で29.5%、50代で24.6%でした。(労働安全衛生調査(実態調査)|厚生労働省

仕事の挫折による長期引きこもりを防ぐためにも、従業員のメンタルケアを行い重度のストレスを与えないようにすることが大切でしょう。

発達障害による生きづらさ

8050問題を抱える家庭の中には、発達障害が40代や50代で判明するケースもあります。発達障害を抱えていると、仕事やプライベートで人間関係のトラブルを抱えやすく、ひきこもりの原因になる可能性があるのです。

医師から適切な診断を受けられると、職場や公的機関からのサポートを受けやすくなります。しかし発達障害であることが、40代や50代になるまでに判明しないことで十分なサポートを受けられず引きこもりが長引く可能性もあります。

家族で問題を抱え込んでしまうこと

家族が世間体を気にして、子どもが引きこもりであることを外部に公表しないことがあります。その結果、子どもが支援を受けられずに引きこもりが長期化。

近隣住民の視線が気になったり、役所に相談すると周囲にバレるのではないかと不安になったりして子どもが引きこもりであることを隠してしまいます。

また引きこもりの当事者も、世間体を気にする家族の振る舞いをみて、自分の育て方を否定されたように感じてしまいます。子どもの自尊心が傷つき、社会復帰への意欲がますます削がれることもあるでしょう。

日本の社会的風土

統一性を重視する日本社会では、組織に溶け込めないと生きづらさを感じ、長期的な引きこもりにつながることがあります。

いったん社会のレールから外れると、人生で取り戻せないような失敗をしたと感じやすい点も日本社会が持つ風土の特徴です。

たとえば就活に失敗して、そのままひきこもってしまう人は、就活の失敗が人生において致命的な失敗だと感じてしまうことも。アメリカのように自主性や自尊心を重視する教育へとシフトすることも大切かもしれません。

8050問題に関連した政府主導の対策

8050問題に関連した政府主導の対策の一環として、以下の施設が設けられました。

  • 引きこもり地域支援センター
  • 各都道府県・政令指定都市の相談窓口
  • 生活者困窮者支援窓口

各施設について詳しく解説します。

引きこもり地域支援センター

引きこもり地域支援センターとは、2009年に厚生労働省が引きこもり対策のために、全国66カ所に設けた施設です。

自治体やハローワークと連携して、中高年の引きこもりからの社会復帰をサポートします。また社会福祉士や精神保健福祉士、臨床心理士などの専門家によるアドバイスや支援も受けられます。

令和4年1月14日には、引きこもりに関する情報をまとめたポータルサイト「ひきこもりVOICE STATION」も開設。引きこもり当事者や家族への相談会に関する案内や有名人の応援メッセージなどを見られます。

各都道府県・政令指定都市の相談窓口

各都道府県や政令指定都市には、引きこもりに関する相談窓口が設置されています。「引きこもり」のキーワードに自分の住む地域を入れて検索すると、相談窓口をインターネットで見つけられるでしょう。子どもの引きこもりについて、家族で悩んでいる場合は、相談してみてください。

生活困窮者支援窓口

各自治体にある生活困窮者支援窓口では、どの年齢の方でも相談できます。就労の準備や訓練などの働くために必要な支援も受けられる点が特徴です。

専門の支援員が相談者に寄り添いながら、専門の諸機関とも連携して生活改善に向けた支援を行っています。

40代や50代からでも仕事に復帰する方法

ここでは、40代や50代からでも仕事に復帰する方法を紹介します。

クラウドソーシングで働いてみる

クラウドソーシングとは、インターネットを介して企業が発注する仕事を受けられるサイトです。クラウドソーシングを利用すると、自宅でも働けるため、引きこもりでも仕事ができます。

クラウドワークスやランサーズが有名なクラウドソーシングサイトです。クラウドソーシングで仕事をはじめたことがきっかけで、フリーランスとして生活する人もいます。

就労継続支援施設で働いてみる

就労継続支援施設とは、障がいのある方がいきいきと働けるようにサポートしながら、就労の場を提供する施設です。

発達障害や精神疾患を患った人が利用可能で、障がい者手帳がなくても、医師の診断や病院への通院証明書があれば利用可能です。

A型とB型があるため、自分に適したタイプを選ぶとよいでしょう。就労継続支援施設については、次の記事をご覧ください。

8050問題や7040問題の対策を理解して社会復帰を目指そう

8050問題や7040問題は社会問題化していて、今後は9060問題が深刻になる可能性もあります。現在、政府主導のさまざまな対策が実施されているため、利用してみるとよいでしょう。

またクラウドワークスや就労継続支援施設などを利用すると、無職の時期が長かったり、仕事について経験がなかったりした場合でも働けるかもしれません。

とくに就労継続支援施設はおすすめで、障がい者手帳がなくても利用できる場合もあるため、一度相談してみてはいかがでしょうか。

ケイエスガードは大人の引きこもりについての就労のご相談も受付けていますので、どうぞご相談ください。

ケイエスガードでは障がいをお持ちの方を対象に就労移行支援を行っております。

川崎で就労移行支援をお考えならトップページからご覧ください。

監修者

片桐 隆弘

片桐 隆弘

10年以上福祉に携わっています。
その経験を生かし、このサイトでは記事監修を務めています。
【免許・資格】
ホームヘルパー2級
社会福祉士
精神保健福祉士
サービス管理責任者基礎研修
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