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アスペルガー症候群(ASD・自閉症)の人は記憶力がいい?悪い?個人差や特徴について解説

発達障害のひとつであるアスペルガー症候群(ASD・自閉症)の人にとって、記憶力はバラつきが多く、本人や周囲がその特性に悩む場面が少なくありません。

「アスペルガーは記憶力がいいの?それとも悪いの?」「アスペルガーだから暗記が苦手なの?」といったことを考える人も多いのではないでしょうか。

アスペルガー症候群と記憶力については個別性が高く、記憶力が高い人から、特定のことだけに高い記憶力を持つ人、忘れっぽい人まで様々です。しかし、アスペルガー症候群ならではの共通した症状や特徴は、記憶力とも密接に関係しています。

この記事では、アスペルガー症候群(ASD・自閉症)と記憶力の関係について解説します。具体的な例や特徴もご紹介しますので、ぜひ自己理解に役立ててください。

ケイエスちゃん
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アスペルガー症候群とは?

アスペルガー症候群とは、生まれつきの脳の働きの違いにより、日常生活や社会生活に困難を抱える発達障害のうちのひとつです。なお、2013年から「アスペルガー症候群」という診断名ではなく、「自閉症スペクトラム症(ASD)」の中に位置付けられることとなりました。

自閉症スペクトラム症(ASD)は、発達障害の中でも社会性や対人関係に困難さがあることや、パターン化した行動などが特徴です。その中でもアスペルガー症候群の特徴は、基本的に言語発達の遅れはみられないことだとされています。

アスペルガー症候群の症状・特徴

アスペルガー症候群の症状・特徴は「コミュニケーションの障害」「社会性・対人関係の障害」「行動のパターン化・興味関心の偏り」の大きく3つに分けられます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

①コミュニケーションの障害

アスペルガー症候群の人は、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを汲み取ったりすることが苦手です。そのため「暗黙のルール」や「その場の空気を読む」ということが難しく、コミュニケーションに困難さを感じることが多くあります。

また、言葉を文字通り解釈する傾向があるため、社交辞令や冗談が通じないことも少なくありません。

②社会性・対人関係の障害

アスペルガー症候群の人は、相手の立場になって考えることが不得意です。相手との距離感を掴むことが難しいため、一方的に話し続けてしまったり、ときに周囲が驚くような行動をとってしまったりするケースがあります。

例えば、「相手の話を聞かずに席を立ってしまう」「相手が傷つくような不用意な発言をしてしまう」などということがあるでしょう。

③行動のパターン化・興味関心の偏り

アスペルガー症候群の人は、独自のルールやルーティーンを持っている場合が多く、そこから逸脱すると不安になりやすい傾向があります。そのため、臨機応変な対応に苦手意識があるとされています。

また、一度興味を持ったことに関しては、とことん突き詰めて没頭するという特徴があります。他にも特定の感覚が過敏だったり、逆に鈍感だったりすることがあります。

アスペルガー症候群と記憶力の関係性

アスペルガー症候群の人の特徴は、自身にとって興味関心があることに対しては、高い記憶力と集中力を発揮することです。

中でも「よく覚えていること」の例として、次のような内容が挙げられます。

①視覚的な情報

アスペルガー症候群は、耳からの情報よりも目からの情報処理が得意なケースが多いとされています。例えば、図や写真などを一度見ただけで内容を覚えている、不規則な数字の羅列を瞬時に処理できるなどが挙げられます。

記憶や処理能力には個人差がありますが、聴覚よりも視覚的な情報処理力・記憶力が高いことが、アスペルガー症候群の特徴と言えるでしょう。

②過敏な感覚に関わる情報

視覚・聴覚・嗅覚・触覚・痛覚など感覚や刺激に対しての過敏性は、アスペルガー症候群の特徴のひとつです。過敏な感覚を体験したときは不快感を伴いやすいため、特に記憶に残りやすいとされています。

例として、「あの場所はうるさかった」「あの時一緒にいたのは○○さんだった」などという形で記憶されることがあります。

③パターン化した行動やこだわりに関わること

アスペルガー症候群をはじめ、ASDの人が安心して生活するためには、毎日のルーティーンやルールをこなすことは重要です。そのためパターン化した行動や強いこだわりに関連することは記憶しやすいと言えるでしょう。

例えば、電車の時刻を正確に覚えている、校則や就業規則などを細部まで記憶している、などというケースがあります。

アスペルガー症候群をはじめASDの人は、生活に組み込まれたルールやルーティーンを記憶し、その通りに動くことを好む傾向が多く見られます。

④興味関心の高いこと

アスペルガー症候群の特徴として、自身の興味関心がある分野については、とことん調べたり勉強したりすることが挙げられます。高い集中力を発揮して知識を蓄えていくため、興味関心のある特定のことに関しては、記憶が多くなっていく傾向があります。

例えば、苦手な勉強でも好きなアニメやゲームを入り口にすることで、積極的に取り組むことができるかもしれません。本人の興味関心のある分野・内容から取り組むことで、頭に入りやすくなります。

アスペルガー症候群の記憶力を活かした仕事とは?

では、アスペルガー症候群の特徴や記憶力を踏まえると、どのような仕事が向いているのでしょうか?

基本的には、自身の興味関心のある分野の仕事や、こだわりやルーティーンを活かした仕事が向いていると言えます。また、人と接する機会が少ない研究者や専門職、一人で黙々と取り組む作業なども向いていると言えるでしょう。その他にも、感覚の違いを活かした表現活動などでも活躍が期待できるでしょう。

具体的な仕事としては、以下のようなものが挙げられます。

アスペルガー症候群の人の特徴を活かした仕事(例)

  • 研究者
  • 専門職
  • 技術職
  • プログラマー
  • 設備点検
  • 校正校閲
  • 作家・画家・工芸家
  • アニメーター
  • カメラマン 
  • ライン作業
  • 清掃員
  • その他、ルーティンワークが可能な仕事 など

なお、アスペルガー症候群に向いている仕事については、以下の記事も参考にしてみてください。

・参考:アスペルガー症候群に向いてる仕事は?得意を活かせる仕事10選

まとめ:特徴を理解して強みにしよう!

アスペルガー症候群をはじめ、発達の程度や特徴には個人差があります。発達と記憶力の関係にも個別性があるため、まずは自身の症状や特徴を理解することが大切です。

特徴を理解することで強みを発見し、働きやすい環境や仕事を知るきっかけになるかもしれません。

ケイエスガードでは、アスペルガー症候群をはじめ発達障害についてのサポートも行なっております。ぜひお気軽にご相談ください。

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監修者

片桐 隆弘

片桐 隆弘

10年以上福祉に携わっています。
その経験を生かし、このサイトでは記事監修を務めています。
【免許・資格】
ホームヘルパー2級
社会福祉士
精神保健福祉士
サービス管理責任者基礎研修
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