今や15人に1人が「うつ病」を経験すると言われています。原因は、精神と身体的なストレス・環境の変化・女性ホルモンのバランスの乱れ等、多岐に渡りますが・・・実は個々の性格も「うつ病」に大きく関係している事をご存知でしたか?
特に性格が真面目な人は「うつ病」になりやすいと言われています。今日から出来る対処法等についてお伝えします。
「うつ病」には4段階ある!
「うつ病」は、脳内の神経伝達物質が欠乏する事で気分が落ち込み何も出来ず、日常生活にも支障をきたす心の病気です。人生は山あり谷ありなので、誰もが一度はこのような状態になった事はあると思いますが・・・「うつ病」の場合はこの状態が長期間続いてしまうのです。
「うつ病」の初期症状は、疲れやすく、身体が怠くて重く、集中力が低下したり、食欲不振や不眠症等に悩まされる人が多いようです。ただ、風邪等の体調不良でも同じような症状になるので、周りは勿論、自分でも「うつ病」だと自覚しにくいそうです。
この段階が「うつ病」の「初期」にあたり、うつ病を克服するまでには「急性期」「回復期」「再発予防期」という長いstepを踏まなければなりません。一般的には「回復期」までに2年前後かかると言われています。
前期急性期(1週間~3か月)
一番症状が辛い時で、何も出来なくなるので、絶対安静が必要になります。週1回は受診し、薬をしっかり飲んでゆっくり何も考えずに休みましょう。
後期急性期(3か月~6か月)
前期よりは若干倦怠感が収まり、自分が食べたい物、好きな事であれば出来るようになってきますが・・・無理は禁物。まだまだ不安定な状態。
回復期(6か月~1年)
症状が落ち着き、意欲や集中力等も出てきますが、100%回復したわけではなく波があるので、薬を勝手に辞めず医師の判断を仰ぎましょう。この時期から復職活動を始める人が多いようですよ。
再発予防期(1年~2年)
症状は落ち着いたと言えますが「うつ病」は、5年以内に40%以上が再発すると言われているので、ストレスを溜めない事が大事です。
うつ病に陥りやすい人の特徴
うつ病に陥りやすい人は『循環気質』『執着気質』『メランコリー親和型気質』の3つになります。
『循環気質』
『循環気質』は「うつ病」とは程遠い性格に見られがちで、人と関わる事が好きで社交的です。でも、情緒不安定な一面を持っており、躁うつ病に多い気質なのだそうです。
『執着気質』
『執着気質』は、真面目・仕事熱心・几帳面ではあるものの・・・他者にもそれを強要しがちになったり、やり遂げた後にガクっと落ち込みやすいのだとか。
『メランコリー親和型気質』
ドイツのテレンバッハという学者が提唱したとされる『メランコリー親和型気質』は『執着気質』とよく似た性格で真面目で責任感が強い事が特徴です。
昔から「真面目な人は損をする!」と言われてきましたが・・・確かに生真面目で完璧主義な人は、他人から頼まれた事に対し「NO」とは言えず、仕事を多く引き受け、最後まで1人でやり抜かなければいけないと思ってしまいます。
だから、キャパオーバーになり、それが大きなプレッシャーにもなってしまいます。全ての責任を自分で背負ってしまうので、気が付いた時にはメンタルが崩壊している可能性があるので要注意。「うつ病」患者の中でも最も多い性格なのだそうですよ。
今日からゆっくり始められる事とは?
「うつ病」は、簡単に治るものではありませんが・・・現在「うつ病」と闘っている人は回復期から。「うつ病」の初期症状が出始めている人は今日から少しづつ始められることがあります。
自己分析をする
自分の強みと弱みを整理し、客観的に自分自身を見つめなおしましょう。人間は生まれ持った才能や特技があるものの、どんなに頑張っても出来ない事。変えられないモノがあるので、克服する努力をしても出来ない場合は、その部分もしっかり受け入れてあげましょう。
諦めて、気持ちを切り替えてマインドチェンジをしていくことが大切になります。完璧主義の人は、ちょっとしたミスをしてしまっただけで「自分はダメな人間だ」と自分を追い込んでしまいますが、どんなに仕事が出来る人でも完璧に見える人でもミスはするものです。
リフレッシュ期間を持つ
何事においても頑張りすぎは、体力が落ち「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質のセロトニンも減少させてしまいます。セロトニン不足は、メンタルが不安定になり、睡眠障害や代謝が下がる事で様々な病気を引き起こすだけではなく、集中力もなくなります。
だから、仕事もはかどらなくなり、ミスも多くなってしまうので、ここは思い切ってお休みを取りましょう!
栄養を摂る
1日3食バランスの良い食事を摂る事は基本となります。特に、鉄分・葉酸・トリプトファンは、神経伝達物質の合成に必須となるので積極的に取り入れたい栄養素となります。
鉄分は、赤身肉・海藻・納豆等。葉酸は、緑黄色野菜・レバー等。トリプトファンは、牛乳・豆乳・卵等に多く含まれています。
生活リズムを整える
早寝早起きを心掛け、日光を浴びるようにしましょう★実は、日光浴をすると脳内の神経伝達物質であるセロトニンを増やし、自律神経を整えてくれる事で、ストレスを軽減してくれるので「うつ病」に効果的だと言われています。
また、日光浴をする事で、身体の中でビタミンDを生成してくれるので、免疫力を高め、病気になりにくい身体を作ってくれますよ。
運動
日光浴同様にウォーキング・ジョギング・水泳・ヨガ等の有酸素運動もセロトニンを増やしてくれ、メンタルが安定してきます。
また運動すると身体は適度に疲れるので、今まで不眠症だった人でも自然と熟睡出来るようになりますよ。
目標を立てる
人間は目標があれば、前向きに生きられるものです。はじめは「毎日3食しっかり食べる」等の小さい目標を立てましょう。達成する事で大きな喜びになり、自信ややる気にも繋がります。
真面目で責任感が強い事はとても良い事であり、日本人特有の気質ではありますが・・・自分を追い込まず、たまには何においても手を抜き、肩の力を抜いてリラックスしましょう♪息抜きが大事です!
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