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【うつ病】社会復帰へのプロセスを解説!焦らず、ゆっくり、一歩ずつ!!

うつ病から抜け出そうと出口を探しているけれど、社会復帰への道筋は未だに見えて来ない。ただ時間だけが過ぎていき、「早く会社に戻らなければ」「同僚に迷惑をかけたくない」といったプレッシャーが募るばかり……という方もおられるのでは?

しかし、うつ病からの社会復帰で大切なのは「焦らないこと」「自分のペースを守ること」なのです。

そこでこの記事では、うつ病からの社会復帰を目指すあなたに向けて、無理のない復帰プロセスを分かりやすく解説します。

この記事を読むことで、社会復帰の全体像をしっかり把握できます。今のあなたがプロセスのどの段階にいても大丈夫!!「焦らず、ゆっくり、一歩ずつ」をモットーに、当記事をガイドブックとして活用してください。

再発率の高い病……うつ病とは

うつ病は、脳内の神経伝達物質である「セロトニン」や「ノルアドレナリン」が減ってしまう病気だと考えられています。これらの神経伝達物質は精神を安定させたり、やる気を起こさせたりするものなので、減少すると無気力で憂うつな状態になってしまいます。

また、うつ病は一度回復したように見えても再発しやすいという特徴があります。うつ病を経験した脳は、以前よりもストレスに対する耐性が低くなっている場合があるのです。そのため回復後は、以前の自分を取り戻すというより、「今の自分に合った新しいライフスタイルを確立する」という意識が大切になります。

うつ病は決して怠けているわけでも、気の持ちようで何とかなるものでもありません。

うつ病は日本人の約15人に1人が一生のうちにかかるという病気です。早めに適切な治療を受けることが必要です。

参考元:厚生労働省「うつ病」こころもメンテしよう

早めの受診、そしてしっかり休息

うつ病の社会復帰への第一歩は、「診断と休息」です。

うつ病のとき、脳や体のエネルギーはすっかり枯渇しています。車に例えるなら、バッテリー切れとガス欠を同時に起こした状態といえます。これで車を動かそうとしても無理な話でしょう。まずはバッテリーを点検して充電、そしてガソリンタンクを満たすことが先決です。

【専門医の診断】

まずは精神科や心療内科を受診し、専門医の診断を受けることが大切です。うつ病は適切な治療が必要な病気です。医師の話をよく聞いて、今の自分の状態を客観的に把握しましょう。必要に応じて薬による治療も行われます。

【しっかり休息】

マジメな人ほど、会社を休むことに罪悪感を抱きがちです。しかし、今のあなたにとって何より大事なのは、しっかり休んでエネルギーを蓄えることです。

以下は、基本的な行動指針です。

・スマホやSNSから距離を置く

・「ねばならない」「~しなければ」という思考を手放す

・何もせず、ただぼんやり過ごしている自分を許す など

身も心もすっかり脱力してオフの期間を過ごすことが、うつ病のスムーズな回復に繋がります。

生活リズムの改善と体力の回復

社会復帰に向けての次なるプロセスは、少しずつ生活リズムを整えること、そして体力の回復です。

うつ病の期間中は、昼夜逆転の生活になったり、活動量が著しく低下したりします。しかし、いきなり病気前の生活に戻すというのも、かえってストレスをかけてしまいます。

まずは以下のやり方を参考に、無理のない範囲で始めましょう。

【睡眠の質を確保する】

決まった時間に布団に入る習慣をつけましょう。たとえすぐに眠れなくても、布団に横になっているだけで体は休まります。

【日光を浴びる】

朝、カーテンを開けて日光を浴びることは、体内時計をリセットするのに最も効果的なやり方です。わざわざ外へ出かけなくても、家のベランダや縁側、あるいは窓際でしばらく過ごすだけでも構いません。

【体力に見合った運動】

近所を10分くらい散歩して歩く、あるいは軽いストレッチ体操をする程度から始めてみましょう。運動は脳内の幸せホルモンを分泌させます。「まだ物足りないな」と思うくらいで終えておくのが長く続けるコツです。

リワークプログラムや試し出勤を活用する

生活リズムが安定してきて、しだいに体力も向上してくると、いよいよ「働くこと」を意識し始めます。しかし、いきなりフルタイムで働き始めたり、慣れない仕事に就いたりすることはハードルが高すぎます。そこで活用したいのが、クッションの役割を果たすプログラムです。

【リワークプログラム(復職支援)】

リワークプログラムとは、主に休職中の人を対象とした、職場復帰のためのリハビリテーションです。医療機関や地域障害者職業センター、就労移行支援事業所などで実施されています。同じ悩みを持つ仲間と出会えるため、決して一人ではないという安心感が得られます。

以下はプログラムの一例です。

・決まった時間に通い、事務作業や軽作業を行うことで集中力や持続力を取り戻します。

・なぜうつ病になったのかを振り返り、ストレスへの対処法や考え方のクセを修正するための認知行動療法を学びます。

[各機関のリワークプログラムの特徴]

・医療機関… 病状の安定や回復、再発予防を目的とします。専門医や心理士・看護師などが常駐し、「治療の延長」としてのリハビリが可能です。

・地域障害者職業センター… 職業リハビリの専門機関であるため、治療目的ではなく、「職場への適応能力」の向上に重点が置かれています。

・就労移行支援事業所… 復職や転職を目指す方のための福祉サービスです。個別性の高い支援が可能で、企業との橋渡しや、就労スキルの訓練も行えます。個別の目標設定や復職後のフォローまで手厚く受けたい方に適しています。

【試し出勤制度】

会社によっては、本格的な復職の前に「試し出勤」ができる制度があります。

試し出勤とは…

・短時間の勤務から始める

・最初は出社してデスクに座るだけにする

・業務内容は限定して負担を減らす など

上記のようなステップを踏むことで、職場の環境に心や体を慣らしていくのが「試し出勤」です。

ここで大切なのは、「病気前の状態にはほど遠い」と感じても焦らないことです。リハビリの目的はパーフェクトな結果を出すことではなく、少しずつ職場に適応していくことにあります。

社会復帰にもさまざまな選択肢が

「社会復帰=元の職場に戻ること」だけが唯一の選択肢ではありません。うつ病を経験したことで、これまでの働き方や価値観が変わることはむしろ自然なことです。うつ病を経験した「今の自分」に合う新たな選択肢を検討してみましょう。

【社会復帰の選択肢】

①元の職場に復職… 元の職場は慣れ親しんだ環境であり、同僚らも良く知る関係です。しかし、うつ病の原因となったストレス源は残ったままという可能性もあります。

②部署異動(配置転換)… 仕事内容や人間関係はリセットしつつ、同じ会社に留まることで安心して働けます。

③転職… 環境を一新することで、すべてを再スタートできます。その一方、新たな適応に予想以上のエネルギーが求められることもあります。

④パート・アルバイト… 給与は下がりますが、働く時間や日数を調整しやすく、心や体への負担をコントロールしやすい働き方です。

⑤在宅ワーク・フリーランス… 人と直接向き合わないため、対人ストレスを軽減しやすいのですが、相応の自己管理能力が求められます。

⑥就労継続支援(A型・B型)事業所… 一般企業での就労に不安がある方には、福祉サービスである「就労継続支援」という選択肢もあります。手厚いサポートを受けながら働くことで、ステップアップしていく自信が育まれます。

※A型は、事業所と雇用契約を結んで働くため、その地域の最低賃金が保証されます。

※B型は、雇用契約を結ばないため、自分の体調や障害特性に合わせて、週1回・1時間~というように柔軟なペースで働けます。

職場で相談、地域で相談、支援機関もあり

社会復帰への途上において、一人ですべてを抱え込んではいけません。うつ病のあなたを支えてくれる相談先が必ずあります!あなたの職場やお住いの地域にある、相談窓口や支援機関をぜひ訪ねてみて下さい!!

【職場の産業医】

うつ病など、心に問題を抱えて仕事が辛いと感じたなら、産業医との相談を検討してみましょう。相談者の状態により、精神科の受診を勧めたり、休職の指示を出したりしてくれます。

[その後の流れ]

復職の際は、まず主治医から職場復帰が可能という診断書を受け取ります。

その診断書を基に、職場の産業医が本人の状態(生活リズムや業務遂行能力)を確認します。この面談の際、「残業の制限」「業務量の制限」など、希望する配慮について明確に依頼しましょう。

主治医の診断書と産業医の意見を踏まえ、最終的に会社(人事・上司)が復職の判断をします。

【障害者就業・生活支援センター】

うつ病による就労や生活の不安について相談できます。例えば、就職活動や職場復帰、生活面の支援などが無料で受けられます。障害者手帳がなくても医師の診断書があれば利用可能です。

【地域障害者職業センター】

専門的な職業リハビリテーションを行う機関です。職業相談、職業能力評価、職業準備支援など、個別ニーズに合わせたプログラムを提供します。うつ病で休職中の方には、主治医や企業と連携して職場復帰をサポートする「リワークプログラム」を実施します。

【ハローワーク】

ハローワークには、うつ病などの精神疾患がある方向けの「障害者専門窓口」があります。専門知識を持つ職員が、症状に配慮した求人の紹介や職業訓練の案内、職場定着のサポートなどを行っています。

【精神保健福祉センター】

うつ病に関する相談や支援を行っている公的機関です。精神保健福祉士や心理士などの専門職が、うつ病の症状、生活の不安、今後の治療や受診について相談に乗ってくれます。社会復帰や再発防止に向けた支援情報も提供しています。

【就労移行支援事業所】

就労移行支援事業所では、障害やうつ病などのメンタル疾患を持つ方が一般企業へ就職するための訓練を行っています。以下はサポート内容です。

・生活リズム… 事業所に通うことで「出勤」の練習になるなど、事業所での多様な活動は生活リズムの改善につながります。

・スキルアップ… PCスキル、ビジネスマナー、コミュニケーションの練習など、無理のないペースで学べます。

・働く自分の客観視… 事業所の支援員から、「今の自分はどれくらい働ける状態か」についてのフィードバックをしてもらえます。

まとめ

この記事では、うつ病の方の社会復帰に向けたプロセスについて解説しました。社会復帰の選択肢や、相談先・支援先についてもお伝えしました。

うつ病からの社会復帰は、思うほど簡単な道のりではありません。「三歩進んで二歩下がる♪」という「三百六十五歩のマーチ」のようなイメージが適切かもしれません。

進むにしろ下がるにしろ、一歩一歩の歩みは決して無駄ではなく、それぞれに価値があるのです。お休みの一歩、自分と向き合った一歩、勇気を奮い起こした一歩など、そのすべてが社会復帰に向けたかけがえのないプロセスとなります。

うつ病からの社会復帰の道のりは、「焦らず、ゆっくり、一歩ずつ」でいきましょう!!

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ケイエスガードは神奈川県川崎市にあって、得意を活かす就労サポートを得意としています。総合型でありながら、IT系のプログラムが充実している通所施設です。

ご興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。電話やメールでも大丈夫です。

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大塚 トミ子

20年以上福祉に携わっています。
その経験を生かし、このサイトでは記事監修を務めています。
【免許・資格】
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