発達障害の特徴に合わせて向いている仕事を紹介しています。
さらに、発達障害がある方が、就職活動に利用できる就労支援を解説しています。就職を検討している方は、参考にしてください。
「発達障害にはどんな仕事が向いている?」「仕事を探すにあたり支援は受けられるの?」などが気になっていませんか。
自分らしく暮らすため、適職を見つけたいですよね。
ハローワークや支援センターなどで、就労支援を受けられます。まずは、これらの施設で相談するとよいかもしれません。
このページでは、発達障害の方が受けられる就労支援と向いている仕事、就職するときの注意点などを解説しています。
以下の情報を参考にすれば、自分に向いている仕事をどのように探せばよいかがわかるはずです。適職を見つけたい方は、参考にしてください。
◆発達障がいの方向けの就労支援の内容
発達障害がある方は、次の就労支援などを受けられます。
ハローワーク
障がい者として求職登録を行うことで、専門相談員が求職者の状況に応じた職業相談・職業紹介などを実施してくれます。
試行雇用(原則3カ月)で求職者と求人者の相性を見極めて、継続雇用へつなげる障がい者トライアル雇用事業などを実施している点も特徴です。
利用にあたり障害者手帳は求められませんが、医師の意見書などが必要になることはあります。
発達障害者支援センター
発達障害がある方へ総合的支援を行う専門機関です。具体的には、就労支援・相談支援・発達支援等を行っています。
就労支援では、発達障害がある方の相談に応じ、ハローワーク、地域障害者職業センター、障害者就業・生活支援センターなどと連携して、情報提供を行ってくれます。
障害者手帳がなくても相談は可能です。
就労移行支援事業所
企業等で働きたい障害のある方に対して、働くために必要な知識と能力を高める場所になります。
【利用までの流れ】
①利用したい就労移行支援事業所や利用時期が決めます。
②お住いの行政窓口に就労移行支援を利用したい旨を伝えて、必要書類を用意してから受給者証の申請をおこないます。
③障害福祉サービス受給者証の発行が行われた後、利用する就労移行支援事業所と利用契約をおこないます。
◆発達障害を持つ方におすすめの仕事
発達障害がある方に向いている仕事は、その人の個性により大きく異なります。
同じ発達障害でも、得意なこと、苦手なことは異なるからです。
自身の得意を活かせて、苦手が目立たない仕事を選ぶことが重要といえるでしょう。参考に、おすすめの仕事の例を紹介します。
注意欠陥・多動性障害
注意欠陥・多動性障害の特徴は、ケアレスミスが多い、好きなこと以外に興味を示さない、思いついたことを行動に移してしまうなどです。
また、発想力が豊かといわれることもあります。発想力を活かせるデザイナー、行動力を活かせる営業職などが向いているといえるでしょう。
自閉症スペクトラム症
自閉症スペクトラム症の特徴は、対人関係が苦手で強いこだわりがあることと考えられています。
興味があることには徹底的にこだわるため、研究者やエンジニアなど、好きを活かせる仕事が向いていると考えられます。
学習障害
学習障害の特徴は、読み書き、計算など、特定分野の習得・使用が困難なことです。個人差が大きいため、向いている仕事を挙げることは難しいといえます。
苦手な分野をツールやサポートなどでカバーできれば、幅広い仕事に挑戦できます。
◆就職をする時のポイント
発達障害がある方が就職をするときは、以下の点に気を付けましょう。
【就職時に気を付けたいこと】
・得意なこと、苦手なことを整理する
・自分に合っている業界・企業を調べる
・必要に応じて障害者雇用枠での就職も検討する
焦らずじっくりと就職活動を進めることが重要です。
◆発達障害があっても自分らしく働ける
発達障害がある方の仕事について解説しました。得意と苦手を明らかにしたうえで、適切な就労支援を利用すれば、自分らしく働くことは可能です。以上を参考に、自分のペースで就職活動を進めてみてはいかがでしょうか。
発達障害者の方が障害に向き合いながら働く方法についても紹介していますので、ぜひご覧ください。